ニキビ(尋常性ざ瘡)とは
ニキビはコメド(面皰)から始まり、赤く盛り上がった紅色丘疹(赤ニキビ)や膿のたまった膿疱(黄色ニキビ)になる。炎症を放置するとニキビ跡を残す事がある。ニキビ跡も症状色々あり(赤みが残る、萎縮性瘢痕など)、跡の治療に時間がかかることもあるので、早期治療が好ましい。
ニキビの原因
*男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること。(第二次性徴との関連。思春期)
*古い角質がつまることで毛穴をふさぐ。(毛包漏斗部角化異常)
*毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ桿菌など)が増殖すること。
ニキビの治療方法(保険外)
*炎症性のニキビ・・・イオントフォレーシス
*赤み・・・IPL照射、アクネスカー
*(凹んだニキビ跡)・・・ZOスキンプログラムなどを併用することもある。
日常の注意点
適切な洗顔・外用薬治療
第二次性徴に伴う皮膚症状なので、洗顔・外用薬の使い方を理解し過剰な洗浄は避ける。病院で処方される塗り薬の中には途中、赤みが出たり、皮むけが起こる薬剤もあるが、医師の指導下で正しく使用方法をマスターすると早期治療につながる。強い作用の薬には日焼け止めの併用を必要とするものもある。治療中に皮膚が薄くなり、紫外線に対する抵抗性が落ちることが使用の理由である。紫外線を弱った状態の皮膚にそのまま当たると将来的にシミ、クスミの原因になる。
コスメティック・アクネ
思春期にニキビに無縁だった人が成人してから悩まされるニキビは多くは化粧品由来の「コスメティック・アクネ」と言われるものである。クレンジング剤や、保湿剤、美容液などにオイル成分(ホホバオイル、スクワランオイル、ミネラルオイルなど。鉱物油でなくてもすべてニキビの原因になり得る)が含まれるものが原因になることが多い。アクネ菌に対して外から栄養(油分)を与えるために起こるので化粧品の選択時は成分に気を付けることが重要である。これらを併用することで外用薬の効果を阻害することもある。