低温熱傷(やけど)とは
低温熱傷(やけど)とは、熱湯や火などに触れておこる通常のやけどより低い温度でおこるやけどのこと。
低温熱傷(やけど)
の症状
初期症状は皮膚が赤らむ程度だが時間が経過すると症状が進行する。具体的には2週間程度で皮膚の感覚が無くなることや、皮膚の壊死、黒ずみが生じる。(重症度は通常の熱傷と同じ。)
低温熱傷(やけど)
の原因
具体的には44~50℃前後のものに皮膚が直接、数分~数時間にわたって触れ続けることによって起こる。短時間に触れるだけではむしろ心地よく感じられるもの。しかし長時間に触れていると自覚症状が無いまま皮膚の深部を痛めていくので温度が低くても決して軽いやけどではない。実際は皮下組織まで損傷していることがある。
日常の注意点
以下に要注意
低温やけどをおこしやすいもの。
(1)使い捨てカイロ、ハンディウォーマー
:直接肌に触れさせない。使い捨てカイロ(特に貼るタイプ)は服の上から使用する(下着の上からでは危険)。ハンディウォーマー布製の袋に入れて使うこと。特に足やおしりはやけどに気づきにくいので要注意。
(2)湯たんぽ・電気あんか
:就寝時は使わない。寝る前に布団に入れて温めるために使い、寝るときは布団から出すこと。
(3)電気毛布・ホットカーペット
:タイマー機能を活用する。
(4)低温やけどに気を付けたほうが良いひと
:寒暖差を感じにくい体質の人や、血流の悪い人は低温やけどが重症化しやすいとされる。とくに以下のような人は要注意。
*皮膚が薄い高齢者や幼児、
*体に麻痺があるひと。
*睡眠や服薬により意v識がないひと。
*糖尿病や神経疾患により感覚が鈍い人。
*飲酒しているひと。